1. 授業の基本構成
導入(5~10分)
前時の復習
- 前回学んだ内容を確認し、思い出せるようにする。
- 簡単な計算問題やクイズを出して、児童の集中力を高める。
素材提示(今日解く問題の提示)
- 今日学ぶ内容に関連する問題を提示する。
- 問題文の重要ポイントを確認させる。
異同弁別
- 既習内容と今日の問題の違い・共通点を考えさせる。
- 児童に「何が似ている?何が違う?」と問いかける。
学習問題の提示(児童が自分なりの学習問題を作成)
- 児童に「今日は何を学びたいか?」「この問題を解くために、どんなことを考えるべきか?」を問いかける。
- 児童自身が学習問題を設定し、自ら学ぶ意識を高める。
展開(25~30分)
どうやって考えたらできそうか/何が使えそうか
- 児童に、問題解決のために既習内容のどの知識や方法が使えるかを考えさせる。
- 例:「足し算と掛け算、どちらを使うといいかな?」
自力解決
- 各児童が自分なりの方法で解決を試みる。
- つまずく児童を想定し、その児童にあった助言をする。
- 個別・ペア・グループ活動を取り入れ、多様な考えを促す。
比較検討
- 児童同士で考え方を共有し、異なる解法や考え方を比較する。
- 先生が適宜補足し、効率的な解法を整理する。
終末(5~10分)
まとめ
- 今日学んだことを振り返り、重要なポイントを整理する。
- 「今日の授業でわかったことは何だった?」と児童に問いかける。
- 学習問題に対する答えとなるように児童各々がまとめを考える。
練習問題による定着
- 授業内容を確認するための簡単な練習問題を解かせる。
- 宿題や次回の学習につなげる課題を提示する。
2. 授業のポイント
具体物やICTの活用
- ブロックやおはじきなどを使って、視覚的に理解しやすくする。
- タブレットやデジタル教材を活用して、インタラクティブな学習を促す。
児童の発問を促す
- 「なぜ?」「どうして?」と考えさせる質問を投げかける。
- 児童同士の話し合いを取り入れて、多様な考え方に触れさせる。
個別対応の工夫
- つまずきがちな児童には、サポートを用意。
- 得意な児童にはチャレンジ問題を用意。
3. 授業の工夫例
ゲームを活用する
- 計算リレーやクイズ形式で学習を楽しく。
身近な話題と結びつける
- 買い物の計算やレシピの分量計算を活用。
プロジェクト型学習(PBL)
- 実際に測定や調査を行い、データを使った学習。
まとめ
小学校の算数授業では、児童の興味を引きながら、自ら考える力を育むことが重要です。工夫次第で算数が「楽しい」と感じる授業になるので、児童の特性に合わせた指導を心がけましょう。