楽しく身につく!小学校国語(漢字)の授業設計

学校

1. 授業の基本構成

導入(5~10分)

前時の復習

  • 前回習った漢字を復習し、クイズやミニテストを行う。
  • 児童に前回習った漢字を使った例文を作らせる。

漢字に興味を持たせる活動

  • 新しく学ぶ漢字を提示し、「どんな意味だと思う?」と問いかける。
  • 漢字の成り立ち(象形文字・会意文字など)を紹介し、興味を引く。
  • 身の回りの看板や商品名に使われている漢字を探してみる。

2. 展開(25~30分)

漢字の読み書きの理解

書き順と形の確認

  • 先生が板書しながら正しい書き順を説明。
  • 児童が指で空書きした後、ノートに練習。

漢字の意味と使い方

  • 例文を示し、「この漢字はどんな意味で使われている?」と考えさせる。
  • 同じ漢字を使った熟語をいくつか挙げ、意味を考えさせる。
  • 漢字の部首を調べ、似た部首を持つ漢字を集める活動を行う。

読み方のバリエーション

  • 音読み・訓読みを比較し、それぞれの使い方を考える。
  • 短い文を使って、漢字の異なる読み方に慣れさせる。

3. 活用活動(15~20分)

漢字を使った言葉遊び

例文づくり

  • 習った漢字を使って短い文章を作る。
  • 文章の中で漢字を正しく使えるように練習。

クイズ・ゲーム

  • 漢字しりとり:漢字の読みを使ってしりとりをする。
  • へんとつくり合わせゲーム:部首を使って新しい漢字を作る。
  • 間違い探し:書き間違えやすい漢字を提示し、どこが違うか考える。

4. 終末(5~10分)

まとめと振り返り

  • 今日習った漢字を一緒に振り返り、どんなポイントがあったかを整理する。
  • 「この漢字をどんな場面で使う?」と問いかけ、日常生活との結びつきを考えさせる。
  • 児童に「今日の漢字を使って短い日記を書こう」と課題を出す。

次回へのつなげ方

  • 習った漢字を使った宿題(例文づくり、文章読解)を出す。
  • 次回の漢字学習に向けて、関連する言葉や熟語を考えてくるように促す。

5. 授業のポイント

楽しく覚えやすい漢字学習

  • 文字の成り立ちや部首に注目し、関連性を持たせる。
  • 書くだけでなく、言葉の中で漢字を使う機会を増やす。
  • クイズやゲームを活用し、楽しみながら定着させる。

児童の理解を深める指導

  • 児童自身に意味や使い方を考えさせる。
  • 例文や会話の中で漢字を使うことで、実際の活用につなげる。
  • 繰り返しの練習をしながら、無理なく習得できるようにする。

個別対応の工夫

  • 書くのが苦手な児童には、空書きやタブレット学習を活用する。
  • 得意な児童には、難しい熟語や成り立ちの由来を調べさせる。

6. 授業の工夫例

視覚的に覚える工夫

  • イラスト漢字:漢字の成り立ちを絵で表し、イメージしやすくする。
  • 色分け学習:部首ごとに色をつけて漢字を整理する。

体を動かして覚える

  • ジャンプ書き:漢字を空中に書いて、楽しく覚える。
  • 漢字カードバトル:学んだ漢字をカードにして、対戦形式で覚える。

生活と結びつける

  • 街中の漢字探し:外で見つけた漢字をノートに書き出し、意味を調べる。
  • 新聞や本から漢字を探す:文章の中で実際に使われている漢字を探す。

まとめ

漢字の学習では、単に書いて覚えるだけでなく、意味や使い方を理解しながら学ぶことが大切です。楽しく学習できる工夫を取り入れながら、児童が主体的に漢字に親しめる授業を展開しましょう。