1. 陸上運動とは
陸上運動は、「走る・跳ぶ・投げる」といった基本的な運動能力を高めるための運動です。小学校の体育では、以下のような種目を学びます。
- 短距離走(50m走、リレーなど):スタートダッシュや加速力を鍛える。
- 長距離走(持久走、クロスカントリーなど):ペース配分や持久力を養う。
- ハードル走(ミニハードルを活用):障害物を超える動きを習得する。
- 跳躍運動(走り幅跳び、立ち幅跳びなど):踏み切りや空中姿勢を学ぶ。
- 投てき運動(ソフトボール投げ、ジャベリックスローなど):遠くへ投げる技術を磨く。
陸上運動を通じて、体の使い方やスピード・バランス・持久力を向上させ、運動の基礎能力を育てます。
2. 授業の基本構成
導入(5~10分)
前時の振り返り
- 前回の陸上運動の内容を振り返る。
- 児童に「走るのが速くなるには?」「遠くに跳ぶコツは?」などの問いかけをし、考えさせる。
準備運動
- 陸上運動に必要な動きを取り入れたウォーミングアップ。
- 軽いジョギング、スキップ、もも上げなどの動き作り。
- 関節をしっかり動かすダイナミックストレッチ。
- 反応トレーニング(合図でダッシュする、リズムよくステップするなど)。
3. 展開(25~30分)
陸上運動の技能を高める
走る
- 短距離走:スタートの姿勢、腕の振り、足の回転を意識した練習。
- 長距離走:呼吸法やペース配分を考えながら走る。
- リレー:バトンパスの練習をし、チームで協力して走る。
跳ぶ
- 走り幅跳び:助走・踏み切り・着地の流れを学ぶ。
- 立ち幅跳び:腕の振りや足の使い方を意識する。
- ハードル走:リズムよく障害を超える練習。
投げる
- ソフトボール投げ:ステップを踏んで遠くに投げる方法を習得する。
- ジャベリックスロー(発展学習):より遠くへ飛ばすためのフォームを学ぶ。
グループでの活動
- 児童同士で動きを観察し合い、よいフォームを見つける。
- ペア練習(スタートダッシュの競争、リレーのバトン練習)。
- 陸上種目を組み合わせたサーキットトレーニング。
4. 終末(5~10分)
クールダウンと振り返り
- ゆっくりとしたジョギングとストレッチを行い、疲労を軽減する。
- 「今日の運動で気づいたこと」「速く走るために工夫したこと」などを発表する。
- 友達とペアになり、お互いの良かった点を伝え合う。
次回へのつなげ方
- 「次はどんな記録を目指したい?」と考えさせ、意欲を高める。
- 家庭でできる簡単なトレーニングを紹介し、継続的に体力を向上させる。
5. 授業のポイント
陸上運動の楽しさを伝える工夫
- タイムを計測し、自己記録の向上を実感させる。
- ゲーム形式で行い、楽しみながら走る・跳ぶ・投げる力を伸ばす。
- チーム競技(リレーなど)を取り入れ、協力する楽しさを味わわせる。
児童の成長に合わせた指導
- 体力や運動能力に応じた段階的な指導を行う。
- 苦手な児童にはフォームを意識した練習をさせ、基礎を固める。
- 運動が得意な児童には、技術向上のためのドリルや発展技に挑戦させる。
個別対応の工夫
- 短距離走が苦手な児童には、腕振りやスタートの練習を重点的に指導する。
- 跳躍運動が苦手な児童には、踏み切りの感覚を養う練習から始める。
- 投てきが苦手な児童には、正しいフォームを意識したスローイング練習を行う。
6. 授業の工夫例
走る力を高める工夫
- リアクションダッシュ:合図に素早く反応して走り出す。
- 坂道ダッシュ:登り坂で走ることで、脚力を鍛える。
- 追いかけっこリレー:スタート位置をずらして競争し、速く走る意識を育てる。
跳ぶ力を高める工夫
- ホッピングジャンプ:片足ジャンプで踏み切る感覚を養う。
- ミニハードル走:ハードルの間隔を短くし、リズムよく跳ぶ練習。
- 助走ゲーム:助走の長さを変えて、踏み切りのタイミングを学ぶ。
投げる力を高める工夫
- 遠投チャレンジ:自分の投げた距離を測り、記録を伸ばす。
- フォームチェック:ペアで投げ方を確認し合う。
- ステップ投げ:正しいステップを踏みながら、遠くに投げる練習。
ICTを活用する
- 動画でフォームを確認:走り方や跳び方を録画し、改善点を見つける。
- 記録をデータ化:タイムや距離を記録し、成長を実感できるようにする。
- スローモーション分析:フォームの細かい動きを確認し、修正する。
まとめ
陸上運動の授業では、児童が「もっと速く!」「もっと遠くへ!」という目標を持ち、自分の成長を実感できることが大切です。ゲーム性を取り入れながら、楽しく挑戦できる授業を展開しましょう。