1. 表現運動とは
表現運動は、音楽やテーマに合わせて体を動かし、自分の気持ちやイメージを表現する運動です。動きの美しさや創造性を大切にし、協調性やリズム感を養うことが目的です。
小学校の体育では、以下のような種目を学びます。
- リズム運動(ダンス、リズム体操):音楽に合わせて体を動かし、リズム感を育てる。
- マイム(無言劇)(ジェスチャー表現):言葉を使わずに体の動きだけで表現する。
- 群読・群舞(みんなで一つのテーマを表現):協調性を育てながら、一緒に動きを作る。
- 創作ダンス(自由表現):児童が自分で考えた動きを取り入れて表現する。
- テーマ運動(感情表現):天気、動物、季節の変化などを体の動きで表す。
表現運動を通じて、創造力や自己表現力を高め、コミュニケーション能力を養います。
2. 授業の基本構成
導入(5~10分)
前時の振り返り
- 前回の表現運動の内容を振り返る。
- 「どうすれば動きで気持ちを表現できる?」「動きを大きくするとどんな印象になる?」などの問いかけをし、児童に考えさせる。
準備運動
- 柔軟体操を取り入れ、体をほぐす。
- 音楽に合わせてウォームアップし、リズムに乗る練習。
- ミラーゲーム(ペアで鏡のように相手の動きを真似する)で、動きの感覚をつかむ。
3. 展開(25~30分)
表現運動の技能を高める
リズム感を養う
- 音楽に合わせて動く練習:簡単なステップやジャンプを取り入れる。
- リズム体操:体の部位ごとにリズムに乗せて動かす。
- 音の高低や強弱に合わせて動く:音の変化を体で感じ取る。
イメージを動きにする
- 天気や動物になりきる:雨・風・雷などを体で表現する。
- 感情を表す動き:「楽しい・悲しい・驚き」などを動きにする。
- ストーリーを作る:グループで簡単な物語を動きで表す。
創作ダンス
- 基本の動きを学ぶ:ジャンプ、回転、ポーズなど。
- ペアやグループで動きを作る:お互いに意見を出しながら創作する。
- 音楽をつけて発表する:短い振り付けを考えて披露する。
協力しながら表現する
- グループで動きをつなげる:一つのテーマで順番に動きを作る。
- 隊形を変えながら動く:移動しながら表現の幅を広げる。
- みんなで一つの作品を作る:大きな動きを取り入れ、発表につなげる。
4. 終末(5~10分)
クールダウンと振り返り
- ゆっくりとした動きでストレッチを行い、呼吸を整える。
- 「今日の動きで気に入ったものは?」「もっと工夫したい部分は?」と問いかける。
- 友達とペアになり、お互いの良かった点を伝え合う。
次回へのつなげ方
- 「次はどんなテーマで表現してみたい?」と考えさせ、創造力を引き出す。
- 家庭や休み時間でもできる簡単なリズム運動を紹介し、継続的に動きの感覚を養う。
5. 授業のポイント
表現運動の楽しさを伝える工夫
- 音楽やテーマを工夫し、児童がワクワクする内容にする。
- 友達と協力しながら動きを作り、コミュニケーションを深める。
- 「できた!」という達成感を大切にし、児童の自信を育てる。
児童の成長に合わせた指導
- 表現するのが恥ずかしい児童には、小さな動きから始めさせる。
- 得意な児童には、より自由度の高い創作を挑戦させる。
- 動きのバリエーションを増やし、表現の幅を広げられるようにする。
個別対応の工夫
- リズムに乗るのが苦手な児童には、簡単なステップから練習させる。
- 創作が苦手な児童には、動きのヒントを出しながら誘導する。
- グループ活動では、みんなが活躍できるよう役割を工夫する。
6. 授業の工夫例
リズム感を育てる工夫
- リズムじゃんけん:ジャンケンの動きをリズムに乗せて表現。
- 音楽に合わせた即興ダンス:ランダムに音楽を変えて、即興で動く。
- 速い・遅い動きの切り替え:音の変化に合わせて動きを変える。
イメージを広げる工夫
- テーマ表現ゲーム:「風・波・木」などのテーマで動きを作る。
- ペアで動きを合わせる:同じ動きを鏡のようにそろえて動く。
- グループ発表:短いストーリーを作り、表現を組み立てる。
ICTを活用する
- 動画で動きを確認:自分の動きを撮影し、改善点を見つける。
- ダンスや表現運動の映像を活用:プロの動きを見て学ぶ。
- リズムアプリを活用:音楽に合わせた動きを作る。
まとめ
表現運動の授業では、児童が「自分の気持ちやイメージを自由に表現すること」を楽しめるようにすることが大切です。音楽やテーマを活用しながら、創造力を伸ばせる授業を展開しましょう。