1. 外国語活動とは
小学校の外国語活動は、「英語に親しみながら、聞く・話すを中心に楽しく学ぶ」ことを目的とした学習です。児童が外国語を使う楽しさを実感し、コミュニケーションの基礎を身につけることが大切です。
主な活動のジャンルは以下のとおりです。
- あいさつ・自己紹介:名前や好きなものを伝える。
- 簡単な会話:好きなもの・趣味・天気について話す。
- ゲーム・アクティビティ:カルタやジェスチャーを使って楽しく学ぶ。
- 歌やチャンツ:リズムに乗せて発音を練習する。
- ショートスピーチ:簡単な内容を発表する。
- 異文化理解:外国の習慣や文化を学ぶ。
これらの活動を通じて、英語を「楽しい」「伝わる」と感じる経験を増やし、学習意欲を高めていきます。
2. 授業の基本構成
導入(5~10分)
前時の振り返り
- 前回の活動の復習(「前回のレッスンで覚えたフレーズを言ってみよう!」)。
- 教師の簡単な英語での質問に、児童が答えてみる。
興味を引く導入
- 英語の歌やチャンツを流し、リズムに乗せて発声練習。
- 「今日はどんなことをする?」と簡単な英語で伝える。
- 身近な話題を使った問いかけ(例:「What day is today?」「How’s the weather?」)。
3. 展開(25~30分)
外国語活動の実践
コミュニケーション活動
- ペアワーク:「好きな食べ物を聞いてみよう!」など、簡単な会話練習。
- ゲーム活動:「フルーツビンゴ」「動物ジェスチャー」などを使いながら学ぶ。
- ロールプレイ:お店で買い物する場面や、自己紹介のシミュレーション。
リスニング・スピーキング練習
- 音声を聞く:ネイティブスピーカーの発音を聞き、真似して発声。
- クイズ形式の会話練習:「先生が言った単語を聞き取ってカードを探そう!」。
- 歌やチャンツを活用:リズムに合わせて英語のリズムやイントネーションを学ぶ。
異文化理解
- 外国の行事や文化を学ぶ(ハロウィン、クリスマス、イースターなど)。
- 国ごとのあいさつを体験:「Hello, Bonjour, Hola」など、世界の言葉を紹介。
- 外国の食べ物や習慣について話す。
書く活動(高学年向け)
- 簡単な英単語の書き取り(自己紹介カードを作る)。
- イラスト付き英語日記(「Today, I ate curry.」など簡単な文章を書く)。
- ポスター作り:「世界のあいさつをまとめてみよう!」。
4. 終末(5~10分)
まとめと振り返り
- 今日のレッスンで覚えた単語やフレーズを振り返る。
- 「今日のレッスンで楽しかったことは?」と英語で簡単に答えさせる。
- 先生が「What did you learn today?」と問いかけ、児童が「I learned about animals!」などと答える。
次回へのつなげ方
- 「次はお店での会話を練習するよ!」など、次回の内容を伝えて期待感を持たせる。
- 宿題として、家で家族に英語であいさつをしてみるように促す。
5. 授業のポイント
外国語活動を楽しくする工夫
- 児童が楽しみながら学べるよう、ゲームや歌を取り入れる。
- 簡単な会話でも「伝わった!」という経験を増やす。
- 間違いを気にせず、自信を持って話せる雰囲気を作る。
児童の成長に合わせた指導
- 低学年はジェスチャーや歌を多めに、高学年は簡単な会話や発表を増やす。
- 英語が苦手な児童には、短いフレーズや単語だけでもOKと伝える。
- 得意な児童には、より長い文章やロールプレイに挑戦させる。
個別対応の工夫
- 発音に自信がない児童には、みんなで声をそろえて練習。
- 聞き取りが苦手な児童には、絵カードやジェスチャーを使う。
- 自分のペースで話せるように、ペア活動やグループ活動を取り入れる。
6. 授業の工夫例
ことばを楽しく覚える工夫
- カルタゲーム:「先生が言った英単語を探してタッチ!」。
- フラッシュカードリレー:「動物の名前を言いながらリレーしよう!」。
- なりきり英語:「動物になったつもりで自己紹介しよう!」。
実際に使う場面を意識する工夫
- 買い物ロールプレイ:「How much is this?」と聞いてみよう。
- レストランごっこ:「I’d like a hamburger, please.」と注文してみる。
- 天気予報ごっこ:「Today is sunny!」とお天気キャスターになって発表。
ICTを活用する
- 英語の動画を活用:簡単なアニメや歌を見ながらリスニング練習。
- AIと会話練習:発音をチェックできるアプリを使ってみる。
- 海外の子どもたちと交流:オンラインで簡単な英語のやり取りを体験。
まとめ
外国語活動の授業では、「英語を楽しく話すこと」「伝えることの楽しさを感じること」が大切です。児童がリラックスして英語を話せる環境を作りながら、実際に使う場面を意識した授業を展開しましょう。